自然治癒力発毛理論/理学博士鶴巻成男 |
髪がどっとこむトップページ>自然治癒力発毛理論>第1章 自然治癒力が毛髪を蘇えさせる>(4)毛髪は生命力によって成長し、恒常性維持機能によって成長が左右される
(4)毛髪は生命力によって成長し、恒常性維持機能によって成長が左右される
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(4)毛髪は生命力によって成長し、恒常性維持機能によって成長が左右される
怒りや憾み、憎しみ、苦しみ、悩み事や心配事等、精神的なストレスが原因で、脳を酷使し続けると、脳の血量が不足する為、総頸動脈の分岐点から内頸動脈へ血量を増し、外頸動脈への血量を減らし、頭皮への血量が著しく減少します。(1の3図)
これは、脳の働きが低下するのを食い止め、正常に保とうとする恒常性維持機能の働きによるものですが、このような時には生体内も異常をきたし、交感神経と副交感神経が逆作動を起こし、活性酸素の発生や頭皮の筋肉の硬直、毛細血管の収縮等が発生し、毛乳頭機能が著しく低下する為に毛根が萎縮し、根元付近から切れたり細くなって、抜け毛や薄毛、円形脱毛や全頭脱毛の原因となります。 これらを一般的には神経性脱毛症と称しますが、心身の機能を中枢する脳の働きを常に保つ事を優先とする為に起きた結果に過ぎないのです。 出産した後や大病を患ったりすると爪が変形したり、大量に脱毛する事がありますが、これも又、「恒常性維持機能」が生命維持を最優先とする為に起こる事なのです。 本来「恒常性維持機能」は、全身の生理機能を維持する為に体液(血液、組織液、リンパ液等)を内臓、骨、筋肉、皮膚等全ての組織に平等に供給し、体の健康、心の健康、毛髪の健康が保たれるのですが、体調の変化、未病、発病、ケガ等で組織に異常が起こると、早く元の機能を取り戻そうと体液を集中的に送り込み、ホルモンの分泌を調節して回復を図ります。この事は、膝の関節に異常があると水が溜まったり、肝臓ガンの末期で腹水が溜まったりする事で、皆さんもご存知かと思います。 しかし、爪や毛髪は付属器官といわれる組織で、有っても無くても直接、生命には関わりが無い為、これ等の組織への体液の供給を減らされ、生命、生体維持に供給されているのです。生命維持の為には「たかが毛」かも知れません。しかし、精神衛生面から言えば「されど毛」なのです。 全身の生理機能を正常にし、体液を毛乳頭組織にも平等に供給し、毛髪の生成を正常に保つのも、生体機能を維持する為に脱毛を誘発するのも、「恒常性維持機能」の働きによるものです。従って、これ等、人間が本能的に持っている機能を復活し、正常に導く事によって「体の健康」「心の健康」を取り戻し、生命維持環境の悪化に対する自己防御をして根本から発毛、育毛を促すのが「自然治癒力発毛法」の原点となります。
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