(2)不眠症の対策 発毛ドックに来る人達の中には、「寝付きが悪い」「眠れない」「眠っても夜中に何度も目を覚まし、寝た気がしない」「夜中に目を覚まし、そのまま朝まで眠れない」など、不眠を訴える人が多くいます。 髪の悩みが昴じるとこの様になってしまうのですが、更に悪化すると神経の疲労が重なり、「神経衰弱」や「ノイローゼ」となって表れ、本人にしてみればとても辛い症状となります。 こういう時は、寝つきも悪く、眠ろう、眠ろうと思うと余計に目が冴えて眠れなくなってしまうもので、やっと眠れたかなと思っても少しの物音で目が覚めてしまいます。 常に、眠ったという実感がないものですから、日中は睡魔に襲われ、頭が重く、ぼんやりとしている事が多く、体がだるく、何もやる気が起きない、集中力が無くなる、食欲が起きないなど、多様の不定愁訴となって現われ、長い期間には「このまま眠れなくなってしまっては」と、死の恐怖さえ抱くようになり、周囲の人達まで巻き込む場合もあります。 私の場合は、少しの物音にも反応し、目を覚まし、妻に対して「静かにしてくれ、眠れない」と、夜毎訴えるようになってしまったのですが、以外や妻からは「何言ってんのよ、いびきをかいて寝てたじゃない」と言われる始末で、父親に話したところ、「眠れなくて死んだ人は一人もいないのだから心配するな、本当に眠ってなければ例え、頭の上を鉄砲玉が飛んでようと、戦車に乗ってようと絶対に眠ってしまうもんだよ」と言われ、戦地での不眠不休による強行進軍の話を聞かされました。 この話から大分、気持ちが楽になり、日中は「徹底して体を動かし、大汗をかく」という目標を立て、毎日、仕事の合間を見計らっては土方をすることにしました。畑だった土地を地ならしして、駐車場作りを行ないましたが、不眠症は土方を始めて2〜3ヶ月で治ってしまったのです。 不眠症には、睡眠薬や精神安定剤は必要ありません。体を使って大いに汗をかき、体に疲れが残るようにしておけば、寝床に入ってから何も考える余地もなく、すぐに寝付き、しかも朝までぐっすり眠れることを身を持って体験したわけです。不眠症は、以外と眠れないという思い込みもあるという事も心得て下さい。
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