自然治癒力発毛理論/理学博士鶴巻成男
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〜第4章 四元一体養生の原理(心、技、体、気の養生法)〜

「気」の養生法 こうすれば成功する環境対策 (4)発毛を促進させる栄養 A毛髪の生成、生長を補助する食べ物  
A毛髪の生成、生長を補助する食べ物
 これから紹介する食品は発毛、育毛の成果が一般と飛躍し、しかも食べ物ですから副作用やリバウンドがなく、安全にその効果を得る事ができます。言い換えれば、「発毛促進食品」「発毛促進生薬」として推薦できるものばかりで、漢方で言うところの「医食同源」に値するものです。
 日本人は古来、アワ、ヒエ、米、麦を主とした繊維質の多いものを食べてきた関係上、 欧米人に比べると腸が長いとされています。これは長い歴史の食習慣が体の機能性を変 え、対応してきた結果、そうなったものです。
 又、「食は百年」という言葉もありますが、人間には長い間の食習慣によって消化、吸収、そして吸収されてからの機能性も変えてゆくという順応性があります。
 発毛、育毛、そして健康を促進させるとするならば、化学調味料で食感を良くした食品を止め、日本人本来の主食である「玄米食」や「麦飯」に変え、加えて「おふくろの味」を摂るべきです。

◎玄米
米のもみから穀を取ったものが玄米で、精米の度合いにより、「三分づき」「五分づき」「七分づき」「白米」「上白米」といい、精米した分胚芽の量が減り、胚芽は「米ヌカ」として、ヌカ漬けの材料や魚つりの撤き餌、有機栽培の肥料などに利用されますが、米の栄養として重要な部分はこの胚芽にあるのです。
単に見た目が悪い、口当たりが悪いという理由で、大切な栄養を魚の餌や野菜の肥料にしてしまうのは実に勿体無い事で、これを人間様が摂らないのは不合理以外なにものでもありません。
玄米には糖質、蛋白質を主として脂質が含まれ、毛髪を強く逞しく生成させる為のエネルギー源として、又毛質の原料となる蛋白質を多く含み、特に胚芽には精神のビタミン、ビタミン・B群が豊富に含まれ、食物繊維、髪にツヤと腰とハリを与えるセレニウム、貧血対策の鉄、毛髪の原料となるリンなども含まれ、発毛、育毛の主食としては最適ですが、やはり食感の悪さに関しては歪めない部分がありますから、「玄米ガユ」にしたり、あるいは圧力鍋や圧力釜で炊くと良いでしょう。

◎そば
米、麦類で摂れない栄養を補う意味で時々、そばを主食代わりにすることが必要です。
そばには、糖質、蛋白質、脂質、食物繊維、ビタミン・B群の他に鉄を多く含み、毛細血管の血行を良くするビタミン・Pの一種であるルチンを含み、更にリヂン、トリプトファン、スレオニンなど米や麦類に含まれていない必須アミノ酸を摂ることができます。できれば水溶性ビタミンであるルチンを摂る為にも、「そば湯」を添えれば合理的です。
但し、あまり食べ過ぎると胃腸を冷やす原因となりますから、ほどほどにしできればつけ汁で食べる時は「もり」より温かい汁で食べる「かけ」の方が良いでしょう。
もりで食べる時は、ダイコンをそばの太さに合わせて縦に切り、そばと一緒にゆでたものを食べると良いでしょう。そばは食べると言うより、すするという感覚で食べる為にどうしても咀嚼不足から消化不良を起しやすくなります。ダイコンの消化酵素、主としてジアスターゼが消化を助けます。そば通にはあまり喜べないと思いますが、慣れるとさっぱりとした食感が病みつきになります。

◎しもつかれ
発祥地は栃木県阿蘇郡葛生町との事ですが、栃木県南部、茨城県西北部の一部にしか伝承されていない貴重な存在で、当地では「すみつかれ」という名称で呼ばれ、毎年2月の節分が終わると、各家庭で作る恒例の料理になっていますが、これが実に毛髪の生成、成長に適した料理で、漢方の料理を薬膳と表現するならば、「しもつかれ」は「毛髪生成精進料理」とも呼べる絶品です。 

料理方法を簡単に説明すると、まず大根、人参を鬼おろしと称する目の粗いおろし器ですりおろし、そこに細かく切った油揚げ、ぶつ切りにした鮭の頭、煎った大豆、酒粕を入れ煮込みます。
まず主役の大根ですが、「しもつかれ」に入っている具の消化を助けます。人参は、ビタミン・Aの宝庫と呼べるにふさわしく、カロチンを多く含み、毛細血管の血行を正常に保ち、皮膚や毛母細胞を活性化し、毛髪の発育を促進させ、頭皮の硬化を防止し、更に鉄との相互作用により貧血を防止して、貧血に起因する細毛や薄毛を改善します。そして人参の知られざる効用として、体を温め、冷えを改善する働きがあります。豆は良質な蛋白を含み、毛髪の原料となり、ビタミン・Aの吸収を向上させます。毛髪を正常に生成、成長させる為に存在すると言っても過言でない優れた食材です。豆に勝るとも劣らないのが鮭の頭で、蛋白質、脂質、ビタミンA、B1、B2、ナイアシン、D、E、カルシウムなどがバランス良く含まれ、ビタミン・Dの作用でカルシウムの吸収が良く、カルシウム不足による現代の神経的な脱毛には最適の食材で、特に目の回りにはゼラチン質と機能性成分の一種であるDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)が含まれ、ゼラチン質はコラーゲンの一種で真皮層の基質となり、DHA、EPAは必須脂肪酸の一種で、毛細血管の血行を良くし、毛母細胞を活性化します。酒粕は、発酵させた米から酒粕を取り除いた残り物で、糖質を多く含み、エネルギー源に、他に蛋白質、ビタミン・B2、Eが含まれ、油揚げには豆の成分の他にリノール酸を多く含み、人参に含まれるビタミン・Aの吸収を助けます。この中で不足する成分はビタミン・Cですが、大根の葉をお新香として添えるとか、この時期豊富なミカンを食べれば完璧な「毛髪生成精進料理」となります。

◎大豆を使った献立
大豆は煮豆やきな粉にして、又、味噌や豆腐、納豆、湯葉などの加工食として、近年は手軽に大豆の栄養が摂れるとして豆乳が、あるいはビタミンCが豊富ということで大豆もやしを食べる人が増えてきましたが、脱毛や薄毛に悩む人達は、豆腐や納豆はおろか、みそ汁でさえも口にしない人達が多いのには驚きです。
大豆は毛髪の生成に不可欠な必須アミノ酸をバランス良く含み、脂質、ビタミン・B群、ビタミン・E、食物繊維、レシチン、リノール酸、イソフラボン、オリゴ糖、サポニン等も多く含まれ、正に「畑の牛肉」と呼ばれるにふさわしい栄養価を持っています。更に大豆に多く含まれるイソフラボンには、女性ホルモン(エストロゲン)と同様の作用を持つ物質(アストロゲン)が含まれ、5αリダクターゼの阻害効果があり、男性ホルモン(テストステロン)と5αリダクターゼの結合による2HD、ディヒドロテストステロンによる脱毛を阻止する効果があります。又、サポニンには活性酸素を抑制し、過酸化脂質を押さえる働きがあり、頭皮の老化を防止し、オリゴ糖はビヒズス菌の栄養にもなります。
大豆は、これだけでも優れた毛髪生成食材ですが、組み合わせる事により更に、発毛、育毛効果をもたらす食材は海藻類で、コンブ、ひじき、ワカメなどがありますが、その中で「豆コンブ」という名称で親しまれている、大豆とコンブの煮物がお勧めです。
昔から、髪に海藻が良いとされていますが、コンブにはヨードとカルシウムが多く含まれ、他にコンドロイチン、フコダイン、鉄、リン、カロチン、ビタミンA、蛋白質、食物繊維をバランス良く含んでいます。
毛髪の成分はリンを含む蛋白質からなり、コンブの成分は毛髪の原料の一部となり、又、ヨードにはチロキシンが多く含まれ、チロキシンは甲状腺から分泌される成長ホルモンの原料になります。
更に毛髪に艶と腰を与える働きは、海藻独特のヌメリ分を作っているコンドロイチンにあり、毛髪を生成、成長させる上で単品の食材としては、群を抜いています。
他に鉄は貧血を改善し、細毛、薄毛を力強い毛髪にする働きもあります。

◎味噌汁
   味噌汁に使われる味噌は、一般には大豆味噌と呼ばれ、蒸した大豆に米こうじを入れ発酵させ、そこに水と塩を加えたもので、良質なアミノ酸を始め、脂質、ビタミン・B1、B2、鉄、リン、カルシウム、ナトリウム、カリウムなどが含まれ、これだけで「発毛スープ」と表現したい程、毛髪の生成、生長に有効な調味料です。
  更に、大豆が発酵する時に乳酸菌が作られる為に、味噌汁に一緒に入れた具の消化吸収を助け、善玉菌の働きを活性化し、大腸の働きも向上します。塩分を気にする人は具にカリウムを多く含む緑黄食野菜やいも類を添えると良いでしょう。
  更に海藻類や野菜、小魚、貝類、山菜類などをたっぷり入れる事によって、日本人に合った理想的な「発毛スープ」を作る事が出来ます。

◎味噌汁の具として最適なしじみ
昔から肝機能の改善、貧血の改善、利尿促進に効果があるとして、どこの家庭でも川に行って取ってきては食べていた記憶があります。
しじみは、擬態性を持っていて、川藻のたくさん生えている清流のしじみは青みがかり、河口付近や潮の差す河川のしじみは黒くなっていますが、いずれも殻がふっくらと丸みがあり、大粒のものがおいしく、青みがかかっている方が汚染の少ない川で採れたもので、最上品と言えます。
しじみにはタウリンやアルギニン等の、良質な蛋白質とビタミン・B2、B12、カルシウム、鉄、リンを多く含み、ビタミン・B12と鉄は貧血による細毛、薄毛を防止し、蛋白質とリンは毛髪の原料になり、ビタミン・B12とタウリンには肝機能を向上させる働きもあります。
しじみは川、海を問わず貝類の仲間では最も毛髪の生成、成育に効力があり、発毛を目的とした味噌汁の具として是非摂って頂きたい食材です。

◎ゴマを使った献立
成分の半分以上は脂質で、その大半はリノール酸からなり、大豆に勝る良質なアミノ酸、ビタミン・B1、B2、E、鉄、カルシウムを多く含み、特にフラボン配糖体、ヒスチジン、グリシン、ネブロリン、イソロイシン、トリプトファン、ビタミン・B群の働きで、肝機能を強化し、エネルギー代謝をスムーズにする他に、血液を浄化して末梢血行を促進し、毛細細胞を活性化します。
リノール酸は副腎皮質ホルモンの分泌を盛んにし、抗ストレス作用を発揮し、カルシウムとビタミン・B群はイライラを鎮め、神経性の脱毛を防止し、又貧血を改善する作用もあり、貧血に起因する細毛、薄毛を防止します。更にリノール酸とビタミン・Eの働きで、血行を改善し、血管の老化を防ぎ、黒く艶のある毛髪を保ち、更に老化が一因となる退化型脱毛も予防します。
このように毛髪の生成、生長に有効な働きを持つゴマですが、大きな欠点があります。それは皮を取らないと、そのまま便と共に排泄され、栄養として役に立たなくなります。
従って、すり鉢などですり潰し、みそ汁に加えたり、茹でた野菜にふりかけて食べると良いでしょう。更にすり潰したゴマは長時間放置し、空気に触れると酸化してしまうので、味噌などに混ぜ、ごまあえなどにして食べたり、冷麦や素麺のつけ汁にすると、さっぱりとした食物に偏りがちな夏期の栄養不足を補えます。

◎ネギを使った献立
昔から冷え症を改善する野菜として、ネギ、ニンニク、タマネギ、ラッキョウ、ニンジン、ゴボウ、大根、レンコンなどの根物野菜が良いとされていますが、その筆頭に挙げられるのがネギです。
ネギにはビタミン・A(青い部分に含まれる)、C、カルシウム、カリウム、アリインなどが多く含まれ、これらの相乗作用によって冷え症を改善する効果が得られ、脱毛症に関しては、「ぬた」や「ネギ味噌」が最適です。味噌の持つ毛髪生成、成長促進機能と、ネギの冷え改善効果、ネギに含まれるビタミン・C、カルシウムによる精神安定効果が過労による脱毛、精神的な脱毛、冷えによる脱毛、頭皮の炎症による脱毛を改善します。

◎背の青い魚を使った献立
毛髪の生成に良い魚と言うと、引き合いに出されるのが背の青い魚、例えばサバ、サンマ、アジ、キビナゴ、イワシで、昔からコンブと並び称賛されてきました。
これらの魚に共通して言える事は、EPA(エイコサペンタエン酸)と蛋白質、脂質が多く含まれ、次いでビタミン・B2も含まれているという点です。EPAは血管内のコレステロールを除去し、毛細血管の血行を促進して、毛母細胞を活発にする働きがあります。又、ビタミン・B2はアミノ酸、糖質、脂質の代謝を助け、毛母細胞の再生を促し、副腎皮質機能を高め、毛髪の成長を促進する働きがありますが、現代の若者達でこれらの魚を食べる人が非常に減っています。特に皮に含まれるビタミン・B2は、ことさら摂取のチャンスを逃しています。
これらの魚の中で、特にお勧めがイワシで、弱火でしっかり焼けば頭から尻尾まで残すところなく食べられる点でカルシウムやリン、ビタミン・Dも多く摂れます。もし、それがどうしてもいやだというのであれば、缶詰かしらす干し、あるいはつみれが良いでしょう。缶詰はイワシが丸ごと入っています。しらす干しはイワシの稚魚を捕獲したものを釜茹でし、天日に干したもので、いずれもイワシと栄養には大差はありません。

◎シイタケを使った献立
シイタケにはビタミン・B1、B2、B12、D、D2を始め、エリタデニン、レシチンを含み、ビタミン・Dはカルシウムの吸収を補助し、神経系の脱毛を防止する働きがあり、エリタデニンは血液の代謝を促進する作用があります。ビタミン・Dは紫外線で合成されることから、電気乾燥シイタケ、生シイタケより太陽で乾燥したものの方が栄養、風味共に良くなります。
乾燥シイタケのもどし水(エキス)は血液浄化、血圧降下に著明な効果を持ち、その効果は実証済みです。
シイタケはこのように薬効ばかりではなく、料理の旨味を出す効果もあります。そばやうどんの汁のダシに、炊き込み御飯の具に、精進料理の具にと幅広く利用され食べられていますが、野菜炒めの具として食べるのが最もポピュラーではないでしょうか。特に、脂溶性のビタミンを含有するニンジンやパセリ、レバー類などと一緒に炒めると吸収が良くなります。
この場合に使用する油は、植物性が良く、サフラワーオイルと呼ばれる紅花油がお勧めです。
紅花油は、紅花から抽出した植物性の油で、ビタミン・Eを多く含み、必須脂肪酸としてアラキドン酸、リノレイン酸、リノール酸が含まれ、リノール酸は血液中のコレステロールを減らす働きがあり、動脈硬化、高血圧を改善する効果もあります。
ビタミン・Eは、ビタミン・Aやカロチン、必須脂肪酸の吸収を助け、細胞の過酸化を防止し、細胞の機能と代謝を補助する働きもあります。天ぷらなどの揚げ物やドレッシングオイルにも使って頂きたい逸品です。
おふくろの味と呼ばれる料理は、他に多くあります。例えば鍋物、けんちん汁、のっぺ汁、油揚げとひじきや豆などの煮付け、大根の煮付け、酢の物、精進揚げ等々...数挙げればきりがありません。要は味噌、しょう油、塩、酢などの調味料を使った昔からある料理と思えば、間違いありません。詳細はいずれの機会にご紹介します。

◎納豆
納豆は原料を大豆とした発酵生成食品ですが、大豆そのものの栄養素の他に納豆菌の働きにより強化、合成される栄養素、薬効成分があり、その中には毛髪の生成、成長を補助する成分が多く含まれています。
大豆としての成分、必須アミノ酸、脂質、ビタミン・B群、ビタミン・E,食物繊維、レシチン、リノール酸などに加えて、納豆菌の作用で毛母細胞の働きを活性化するビタミンB2が強化され、アミラーゼ、プロテアーゼという酵素が消化酵素の働きを助け、消化力も高まります。又、ナットウキナ−ゼには血栓を防止したり、SOD作用を高める働きもあります。更にパントテン酸には糖質と脂肪のエネルギー代謝を助け、毛乳頭に活力を与える働きがあります。
納豆独得のネバリの成分は、フラクタンという多糖類とグルタミン酸からなり、フラクタンは消化酵素によりブドウ糖に変化し、グルタミン酸はアミノ酸となり、活力のある毛髪を生成する源となります。
納豆は生菌発酵食品ですから、腸内の乳酸菌などの善玉菌を増やし、腐敗菌や病原菌の発育を阻止する力があります。

◎鶏卵
牛乳と並び、豊富な栄養を含むことから、完全食品とも呼ばれ、毛髪の生成、成長に欠かせない食材です。
卵には毛髪の原料となるアミノ酸、蛋白質、リンを多く含み、卵黄には吸収の良いレシチン、ビタミン・A、B1、B2、リン、鉄を含み、特にレシチンはスッポン以上の吸収率があるとされ、昔から卵を丸ごと酢につけて作る酢卵、殻を炒って作る黒焼き、卵黄から抽出する卵油は昔から生薬として疲労回復、胃腸機能の活性化、血圧降下、血中コレステロール除去、白髪改善などに食用されてきました。
卵はコレステロールが心配で食べませんという人がいますが、これは間違いで、卵そのものに含まれているコレステロールは確かに多いのですが、卵黄に含まれるレシチンに脂肪を乳化して血管壁に付着するのを阻止する働きがある為に血中コレステロールが増えるという心配には及びません。

◎ニンニク
ニンニクは、昔からスッポンと並び強精、強壮食品として常食されています。
ビタミン・B1を始め、B2、C、ミネラル分としてカルシウム、リン、鉄、ゲルマニウム等を多く含んでいます。ニンニクには独得の辛味と刺激臭があり、この成分は「アリイン」という物質ですが、ビタミン・B1と結合すると吸収の良い「アリチアミン」に変化し、辛味や刺激臭も減少し、有効成分の働きを弱めるという事もなくなります。この状態を無臭ニンニク(サチバミン複合体)といい、単体のビタミン・B1の数十倍の吸収力を持ち、腸内悪玉菌の発するビタミンB1分解酵素の影響を受けることがなく、確実にその効果を発揮し、疲労回復、ストレスや神経の酷使による脳、神経の疲労回復には非常に効果があり、これらに起因する薄毛や円形脱毛、全頭脱毛を改善します。
「ゲルマニウム」は、造血作用と貧血改善作用がある事で知られていますが、体内の酸素量を増やし、抹消まで運ぶ働きもあり、弱った毛母細胞に酸素を送りこみ、エネルギーを生む力を与えます。又、「スコルジン」は新陳代謝を高め、体を温める作用があることから、冷えに起因する脱毛を改善します。


◎レバー
昔から、貧血にはレバーが良いとされ、妊娠時や授乳時には欠かせない食材として知られてきました。レバーにはビタミン・C、B12、M、鉄などが含まれ、これらの成分がそれぞれの作用を持ち、貧血を改善するのですが、貧血に起因する脱毛、薄毛、細毛にも効力を発揮します。
その他、ビタミン・A、B1、B6、良質なアミノ酸を含む蛋白質を含み、肝機能を向上させ、体内老廃物、体内毒素による頭皮の炎症や毛乳頭機能低下による脱毛を防止します。レバーには豚レバー、牛レバー、鶏レバーなどがありますが、基本的な栄養は同じでも豚レバーが最も多くの栄養素がバランス良く含まれる点で優れています。


◎緑茶
近年の食生活の変化は飲料水の好みまで変え、缶やペットボトルに入ったジュース、炭酸飲料水、スポーツドリンク等を飲む若者が増えています。
内容を調べると、化学合成成分が多く混入され、これらの飲料水を飲まなくなっただけでも脱毛は防げるのですが、それに加え、日本古来からある「緑茶」を飲む人が激減しています。緑茶には、ビタミン・Cが最も多く含まれ、鉄、カフェイン、テニアン、タンニン、カロチン、キサントフィ―ル、フラボノイド、ルチン、クロロフィルなどが含まれています。
先に述べたように、ビタミン・Cは毛髪の生成、生長には必須のビタミンで、神経性の脱毛、頭皮硬化による脱毛、若年性の脱毛には特に有効で、又過剰喫煙に起因する脱毛にも効果があり、又、鉄の吸収を助ける事から、貧血対策にもなり、貧血による細毛、薄毛にも効果があり、緑茶に含まれるビタミン・Cは、例外的に熱に強い性質を持ってます。

◎ハチミツ
蜜蜂が採集した花蜜と、蜜蜂の体内酸素によって「ブドウ糖」と「果糖」に分解し、花粉とローヤルゼリーを混ぜ、更に水分を蒸発させて作り上げたものがハチミツで、クレオパトラも美肌を求めて愛用したことで知られています。
ハチミツの主成分である「ブドウ糖」と「果糖」は、既に単糖類に分解されている為、体内に入ると直ちに吸収され、即効のエネルギー源となります。
砂糖のように、体内のカルシウムを奪わずに吸収されるので、成長期の子供やスポーツマン、神経的な要因を持つ脱毛症の人のエネルギー源補給に最適です。
ハチミツにはブドウ糖、果糖の他に乳糖、リンゴ酸、22種のアミノ酸、80種の酵素、酵母類、カリウム、カルシウムを始めとする27種のミネラル類、ビタミン類としてB1、B2、B6、C、K、葉酸、パントテン酸等を含み、正に栄養の宝庫とも言えます。
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第4章 四元一体養生の原理(心、技、体、気の養生法)
四元一体養生の原理

「心」の養生法 こうすれば生える・心の在り方と脳、神経  (1)快感神経が毛髪を健康に成長させる
          〃                          (2)不眠症の対策 
          〃                          (3)悩み、苦しみ、心の整理 
          〃                          (4)無(ゼロ)の基点
「技」の養生法 頭皮を健康にして発毛を促す
(1)発毛○秘術の基本的な実施行程
(2)発毛○秘術の技法 
真の健康を取り戻し、発毛を促す
          〃          (1)体温維持と部分浴 
          〃          (2)誤った自己管理を改める @宇宙が支配する睡眠の時間帯
          〃                      〃       A朝食の重要性 
          〃                      〃       B過激なダイエットへの戒め
          〃                     〃       C運動不足を解消する
「気」の養生法 こうすれば成功する環境対策 (1)磁気と波動水
          〃          (2)電磁波被爆から逃れるために
          〃          (3)衣類は体内と頭皮の生理機能の恒常性を保つ為にある
          〃                〃      @素材
          〃                〃      A保温を目的とする着衣の比率
          〃                〃      B下着
          〃                〃      C衣類による体の締めつけは脱毛を促進する
          〃                〃      D靴下

          〃          (4)発毛を促進させる栄養 @毛髪と栄養
          〃                〃          A毛髪の生成、生長を補助する食べ物

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