C栄養の吸収力の低下 小腸には十二指、空腸、回腸からなり、咀嚼、胃の働きによって消化された食べ物から栄養の吸収を促す為に、蠕動運動を行ない、腸腺からは消化酵素を含むアルカリ性の消化液を分泌します。 消化酵素には、蛋白質をアミノ酸に分解する「エレプシン」、脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解する「リパーゼ」、糖質類をブドウ等に分解する「マルターゼ」「ラクターゼ」「インベルターゼ」などがあり、分解されたそれぞれの栄養素は、腸壁の粘膜にある絨毛から吸収され、門脈を経て体内に取り入れられます。 栄養の吸収力は、腸そのものが正常に機能しているか否かにかかってきますが、それ以前の問題として、消化が充分に行われていること、腸の温度が正常域にあること、消化器系が正常な自律神経の支配下にあることが条件となります。 子供の頃、母親から「お腹を冷やしちゃいけないよ」「あまり、冷たい物を飲んだり、食べたりしてはいけないよ」「寝冷えするといけないから腹巻きをしなさい」と細々と胃、腸の養生法を教えられてきたはずですが、親から離れて暮らすようになると、すっかり忘れてしまい、不摂生の連続、このようにして胃腸を冷やしてしまうと、消化液に含まれる消化酵素の働きが弱まり、食べた物を分解して栄養として吸収する能力が低下します。従って、毛乳頭に運ばれる栄養も不足がちになり、必須アミノ酸と呼ばれる「リジン」「トリプトファン」「ヒスチジン」「フェラニルアニン」「ロイシン」「イソロイシン」「スレオニン」「メチオニン」「バリン」が不足すると、毛髪の生成が弱まり、産毛のように退化してしまうか、毛切れによる全頭脱毛が誘発することがあります。
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