自然治癒力発毛理論/理学博士鶴巻成男 |
髪がどっとこむトップページ>自然治癒力発毛理論>第4章 四元一体養生の原理(心、技、体、気の養生法)>(1)快感神経が毛髪を健康に成長させる
〜第4章 四元一体養生の原理(心、技、体、気の養生法)〜 |
「心」の養生法 こうすれば生える・心の在り方と脳、神経 (1)快感神経が毛髪を健康に成長させる
|
「心」の養生法 こうすれば生える・心の在り方と脳、神経 (1)快感神経が毛髪を健康に成長させる 快感は大きく分けると「心で感じる快感」「体で感じる快感」そして、これらの学習機能によって育てられる「予測の快感」です。 人間は感情の動物と言われるように、例えどんなに悲しみや苦しみの境遇に置かれていても、快感さえ見出す事が出きれば生きて行くことができます。「小さな幸せ」という言葉がありますが、他人から見ればどんな些細な事でも、本心にとっては最高の幸せを感じ、生きがいを持っている人がいます。しかし、逆に誰が見ても、裕福で幸せそうに見える人が快感を持てずに、自らの命を絶つ人もいます。 快感とは限りのないものであり、人それぞれの思考、物事に対する価値観、知性、品性によっても異なるもので、定規で計れるようなものでもありません。 この快感のメカニズムはどこにあり、どのようにして生まれるのでしょうか。 本来、脳は巨大な神経網の塊で、それぞれの神経のラインが複雑に絡み合って情報を交換し、心を形成していますが、先に述べた視床下部と脳脊髄神経を大まかに縦のラインに例えれば、視床下部と大脳辺縁系、あるいは大脳辺縁系と前頭連合野の脳神経ラインは横のラインと言えます。 この横の神経ラインに当る無髄神経という神経がありますが、そのひとつに中脳皮質ドーパミン作動神経、つまり「快感神経」があります。 快感神経は脳幹の中脳から視床下部、大脳辺縁系、大脳新皮質、前頭連合野と連なり、相互間の情報を伝達し合い快感が生まれるのです。 ホルモンの中で「脳内ホルモン」と言われる「ドーパミン」と「β・エンドルフィン」は、快感をもたらすホルモンとされ、2つのホルモンは脳の中で脳神経細胞が自ら生産している特殊な働きを持つホルモンです。 「ドーパミン」は意欲のホルモン、活力のホルモンとも呼ばれ、生命を維持し活動させる為に前頭連合野から分泌される興奮刺激伝達ホルモンで、交感神経に達し脳神経間同志で興奮刺激を伝達し、更に自己再生機能を高め、細胞分裂を活性化する働きをします。 科学構造が覚醒剤と酷似し、その作用も同じ事から「脳内覚醒物質」とも呼ばれ、快感ホルモンと呼ばれる根元はここにあります。「ドーパミン」が適度に分泌されると「良い気分」の状態になり快感が得られ、利用の仕方によってはとてつもない力を発揮したり、人間の超能力を引き出す根元にもなるのです。 もうひとつの快感ホルモンは、「β・エンドルフィン」で、喜びのホルモンとも呼ばれ、その科学的構造から「脳内麻薬物質」とも呼ばれています。 希望に満ち溢れている時や幸福感、満腹感に満たされている時に分泌され、モルヒネと構造と作用が酷似し、痛み、苦痛を抑制し、快感と陶酔感をもたらし、一種の麻酔作用を起こしますが、自然治癒力を強化するという我々にとって非常に大切な働きもあります。 円形脱毛症、全頭脱毛症、全身脱毛症を治療する方法のひとつとして、免疫機能の正常化ということを挙げられますが、特に「β・エンドルフィン」には免疫細胞のひとつであるナチュラル・キラー細胞を強化する作用があり、有効に使えば、これらの脱毛症の養生もできるという事です。 そしてもうひとつの働きは老化の防止が挙げられます。退化現象のひとつである脱毛症も「β・エンドルフィン」を上手に使いこなせれば、自然治癒力を体内から強化し、毛髪の退化も妨げるという一石二鳥の働きがあることに違いありません。
これらの快感ホルモンと快感神経をうまく働かせるポイントは、「心の在り方」が大切な事で、常に「プラス思考」を持つ事で改善されますが、その前に「業を捨てる」つまり、「自我の没却」が必要となります。
|
|
|