(4)無(ゼロ)の基点 脱毛で悩んでいる人達の心理を分析し、適切な思想の分岐点を見つけ出してあげるのが、カウンセラーとしての大切な役目ですが、唯、漠然と「マイナス思考はいけません、何事もプラス思考で促えて下さい」とアドバイスしても、どこがゼロの基点でプラス思考なのか、何を促えてマイナス思考なのか、お客様は迷ってしまいます。 毛髪で悩んでいる人達は、総てをマイナス思考で促え、不安の要因を抱えています。 毛髪の不安、家庭の不安、社会の不安等々、あると思いますが、これらを取り除いて、現状を無(ゼロ)の基点にしてあげることが、カウンセリングの重要なポイントになり、そのポイントの究極となるものが、「生きているだけで、何が不足なんだ」という言葉で、 この意味を簡単に説明すれば、今、こうして己が存在しているという事は、太陽があり、酸素があり水があり、食があり、そして先祖があり、親があるという、紛れもない事実によって生かして頂いているということです。 人間、元気な時、何の悩みもなく希望に燃えている時は、物事を大きく、長いスパンで促えていますが、一旦、不幸のどん底に落ち込むと、小さなことにこだわり、一方づいた感情が支配し、小さな幸を見落としたり、大切な事も見失ってしまうものです。 このような時、この言葉を繰り返し自分に言い聞かせていると、今、自分が生きている事を自覚します。そして、心の基点が無に近づいていますから、生きている事に感謝する心が生まれます。感謝の心は必ず快感につながりますから、毛髪の悩みも薄れ、快感神経が目覚め、ドーパミン、β・エンドルフィンの分泌を盛んにし、身も心も毛髪も活気づいてきます。
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