(2)誤った自己管理を改める
@宇宙が支配する睡眠の時間帯 一部の夜行性の動物を除き、大半の野生動物は太陽が昇り始めると目を覚まし、活動を開始し、太陽が沈むと睡眠に入るという、宇宙の法則に従った生活のリズムを持っています。
(4の12図)に示すように、「日中の脳神経は交感神経の支配となり、大いに活動し、夜間は副交感神経に支配されて、睡眠に入る」という動物的本能の摂理は、人間の有史以来の法則ですが、今後、何十年、何百年と歴史が変わろうと、この摂理は変わることありません。 睡眠は、脳にある小指の頭ほどの「小果体」から分泌するホルモン「メラトニン」と、大陽から発生する光線帯域に属する電磁波に密接な関係があります。太陽から発生している電磁波の地上に到達する強度は、太陽が真上にある正午前後が最も強く、太陽が地球の裏側を照らす午前0時前後が最も弱くなります。 電磁波の強度と逆に、「メラトニン」分泌量は、太陽からの電磁波の強度が弱まってくると分泌し始め、真夜中の午前0時前後が最も多く分泌するとされています。 「メラトニン」が分泌されると、脳は副交感神経支配となり、眠気を催してきます。従ってこのホルモンを「眠りのホルモン」とも言うのですが、このホルモンが分泌されるにも関わらず、眠らずに活動するということは宇宙の摂理にも反することになり、徒らにノルアドレナリンの分泌を増加し、毛髪の生成を始め、生理機能に悪影響を及ぼします。
血液の循環から考えれば、体を横たえるという事は、足のつま先から頭皮まで、体全体に平均に行われるようになります。従って「立っている、座っているという事は、引力の為に血液が下肢によどみ、頭皮には充分な血液が供給されにくい。」という脱毛の要因が解消されますが、さりとて寝てばかりでは、体全体が廃用性萎縮の危機にさらされてしまう事になりかねません。 ここに生活のリズムを規則正しくしていく必要性が生じるのです。 「1日24時間を3で分割し、8時間働き、8時間睡眠をとり、残り8時間は自分自身のための時間とする」これが理想の生活リズムであり、現代の不眠不休の機構体質から発生する企業型脱毛症は、これ等のプロセスが要因となっていると言っても過言ではありません。現代の生活リズムの狂いは、子供達まで悪影響を及ぼし、円形脱毛症、全頭脱毛症という結果にも表れています。
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