D頭皮の過度な緊張による脱毛 ここに面白い実験法がありますので、皆さんも試してみて下さい。 まず、机を前にして椅子に腰をおろして下さい。机の上にある物をじっと見下ろすようにしていて、前頭部に手を当てて置いて下さい。次に頭部の角度はそのままにして視線だけを上にして何かを見て下さい。この時に、前頭部に当てて置いた手が額と共に吊り上がり、前頭部から天頂部にかけて頭皮が硬く緊張しているのが解るでしょう。 このように、パソコンやパチンコ、読書等で視線を固定していたり、度の合わない眼鏡を長時間使用したり、近視、乱視を治癒せず目を酷使続けると、頭皮が硬化し、前頭部から天頂部にかけて血行障害が起こり、メラニン色素を大量に消耗することから、白髪も増えます。 特にパソコン(液晶モニターは別)は、長時間に及ぶと電磁波の影響で真皮層における腺維質が破壊されたり、基質が減少する為に真皮層の厚みが無くなり、弾性を失った頭皮は硬化します。 更に、過度に交感神経が緊張することから、アドレナリン作用により頭皮に直結する顔面の表情筋、浅頭部における筋肉群、首筋から肩にかけての筋肉群が硬直し、毛細血管の収縮も起こります。 以上、コンピューターを中心としたデスクワークにおける頭皮の緊張について述べましたが、頭皮の緊張はこの例ばかりではなく、過労、酸素欠乏、食事内容、更に闘争本能、逃走本能、精神的な緊張の連続からも起因します。 昔から、よく笑う人は禿げやすいと言われていますが、どのような根拠で言われているのかよく解りません。多分、笑うと表情筋の動きの為に前頭筋が圧迫されて血行障害を起すと言うのが理由ではないかと思われますが、このような俗説に振り回されず、大いに笑って表情筋を動かし、前頭部から天頂部の頭皮の可動を促がす方が、廃用性萎縮の予防になります。 「笑う門には髪来たる」、腹の奥から笑うことによって「気」を充実し、おおらかな心になれば、セロトニン、β・エンドルフィンの分泌が高まり、脳からはα波も発生し、副交感神経支配の脳に切り替えることによって、毛髪の生成は良くなります。
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