E夫婦、家族内の不和に起因する脱毛 最近は、学校内のいじめが陰湿化し、その為に校内暴力、自殺、精神障害、更に円形脱毛や全頭脱毛も急増しているということを聞きます。しかし学校でどのような事があろうが、両親がしっかりとした気構えで、子供が心を割って話せる環境を作り、その心を理解しようと努力すれば、必ず解決できます。 それには、母親としての深い愛情、甘えられる温かい心、父親としての威厳、逞しさ、心の支えとなれる人格が必要であり、子供が求められている相応しい両親像です。 今、この親としてのそれぞれの立場を忘れ、役割が逆転している家庭が多くなっています。 円形脱毛、全頭脱毛で非常に回復の遅い慢性化している子供達をカウンセリングしてみると、大半がこのバランスの崩れた両親の多いのには驚きます。悪い言葉で表現すれば、母親は「世間知らずのくせに知ったかぶりのでしゃばり、挙句の果てにはヒステリー気味」、父親は「気弱で母親の尻に引かれ、何を言っても母親の意見が優先し、いつも黙り込んでいて、会話がない」というのが典型的な脱毛誘発の両親のパターンで、極論を言えば母親の「業」の強さに起因しているのです。 このような両親を持つ子供は、常に理想と現実の狭間に立たされ、徐々に人間不信に陥り、両親の言動、行動、その他あらゆる事にストレス反応を起こし、それから逃れようと暴力的に行動したり、落ち込んだり、何かに必死になって打ち込むようになります。 スポーツや自然に親しむ事で、良い汗を流して気分転換を計れば良いのですが、パソコンやTVゲームは逆に交感神経を興奮させ、症状を悪化させます。 子供の円形脱毛、全頭脱毛は家庭を見聞し、両親をカウンセリングして両親の心の病を癒すことから始まることが大切です。えてして、このような子供を持つ母親は、大半が我々の言う事を全て否定してかかる場合が多く、その場では理解したような素振りは見せるものの、心の奥底では拒否反応を起こし、家庭に戻れば又元の母親になってしまうという、非常に厄介な、しかも回復の遅れる脱毛症のパターンです。
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